「口答えするな」というフレーズに違和感しかない

Pocket
LINEで送る

こんにちは、いきもです。

 

言われたことあります?

「口答えするな」

ってフレーズ。

 

正直、誰かが言われているのを見たり聞いたりするだけでもしんどいフレーズでしす。

 

ニュアンスで、似たようなことを醸されたりすることもあるし、

言われなくてもそれを察知してしまうのが繊細・敏感な人間のつらいところでもあります。

 

そのたびに胸がぎゅっと苦しくなります。

 

言う人が思っている以上に

言われた人にものすごくつらい思いをさせているこの言葉や思想。

 

正直私は「この言葉や思想、早く絶滅しないかな」と思ってます。

意外といろんなところで乱用されてる

親と子供だと「親に口答えするとは何事か」

上司と部下だと「給料もらってるんだからだまって仕事しろ」

夫と妻だと「お前は家のことをやっていればいいんだ」

世間だと「それが常識だろ」「普通はこうだろ」

 

そんな風にわりと普通に見聞きするんですよね、このニュアンスを含む言葉は。

 

困ったことに、これやってる側は無意識なんですよ。

 

自分もそうやって育ったから、自分も上司にそういわれてきたから

それを「普通だ」と思う人がたくさんいるから、

それが正しい、普通だって。

自分が言ってることは間違ってない。だから相手の反論を突っぱねてもいい。と。

 

でもね~ 

いや、普通ってなんだって話なんです。

普通って、すべての人が当然と思ってることだ!

と言う人がいるのであれば

「じゃあ普通なんてものは存在しないですね」

と私は返します。

 

だって、すべての人とは?

この地球上にいる人全員に当てはまる常識なんてあります?

日本人すべてに当てはまる思考なんてあります?

「ある」と言い切った人は、100%知見が狭い。世界が狭い。

限られた人の中でしか暮らしたことのない人です。

 

知ってますか?

世界には首を横にふることがyesの国があることを。(ブルガリア)

 

知ってますか?

ルールというのは常に新しく更新されるべきもの、と考えている国があることを。(イスラエル)

 

自分が考える「普通」「みんなそう」がいかに当てにならないか。

外の世界を見ればよく分かります。

 

 

けど、今いる場所から逃げ出せなくて、逆らえない相手だと

従うしかなかったりするんですよね。

生活や自尊心がかかってるから。

 

でも、本当にその人たちからしかお金や承認はもらえないんだろうか?

って思うんです。

 

親や上司やパートナーに認めてもらえなくたって、

それ以外の人が与えてくれることはいくらでもあるのにね。

 

日本にだって、まったく違う価値観を持つ人は腐るほどいるんですから。

 

でもそう考えることもできないくらいのダメージを負わせるのが

この「口答えするな」っていう言葉や思想だと思うんですよ。

 

要するに囲い込んでるんですよね、目の前の人を。

外の世界の可能性を見えなくさせた上で言うから、ダメージが大きい。

「口答えするな」は反論をすべて拒否する言葉

これはたとえ反論が論理的でも、威圧的に自分に従えようとさせる言葉であってなかなかに罪深い主張だなと思います。

ほんと独裁的。

 

つまり誰が何を言おうと自分は正しいということを押し通すための「印籠」なのではないかってことです。

 

印籠ってのは水戸黄門の助さん格さんが「ひかえおろー!」って見せるやつ。

あれ出せばみんな「ははー!」ってなるやつ。

(いつも思うけど無駄な血を流す前にそれ出してやれって思う)

(ドラマだしあれがウリだから言ってもしょうがないけど)

 

あれもあれで結構横暴よね。

国のトップだから、事情や理由はどうあれ頭を下げなきゃいけないんだから。

今だったら「〇〇社の社長だぞ!ひかえおろー!」「ははー!」みたいな?

 

私だったら「その社長さんがどんなすごいことをしたのか先に教えてもらっていいですか」という気分です。

(といいつつ多分周りに合わせて頭下げる気がするけど)

 

この「ははー!」ってしたくなっちゃうのは正直、

家庭や学校で「口答えするのは悪い子」「周りと違うことをすると変人」っていう教育がなされてきたことが原因の1つとしてあげられると思うんですけどね。

 

親や先生やルールに反抗したり、「変だよ」「おかしいよ」って言わないこと。

それが理想であるべき姿だって。

それができない子は実力行使で怒られる。

 

結局、従順な子供を育てることが日本の教育なんだよなぁって。

 

 

もっと言えば、子供や部下の反論や疑問に対して

きちんと筋道立てて説明ができない大人が多すぎたってことなんだけどね。

 

新入社員とか子供の反論指摘って、すごくグサッと本質をついてたりするから。

 

「口答えするな!」「屁理屈言うな!」って返されるのは案外、

正しい指摘や本質を捉えたことを言ったときに言われる言葉なんですよね。

 

だから、さも指摘した側が常識知らずみたいになってるけど

実は、「口答えするな」って言ってる側のほうがものすごく非論理的でめちゃくちゃな理論なんですよね。

 

「確かに・・・」と思ってもなんかそれを認めるのが悔しくて「いいから」って言ってたりする。

 

多分、「確かに、なんでだろうか?」と疑うのが難しいんだよね。

無思考で従う癖がついているから。

それと「今までのやり方や考え方に問題があった」ってことを認めたくない。

これまでずっとやってきたことが、やらなくていい苦労だったなんて誰でも考えたくないしね。

 

でもそれは結局、感情論じゃないですか。

「理由はないけどなんか嫌だから従え」みたいな理論で納得しろって方が

どう考えても無理あるでしょう。

 

本質を突いた質問に何も答えられなくて、ゴネたり相手を否定することで押し通すって。

 

そりゃ、学びに消極的で従順なだけの子供や部下ばかりになるのは当たり前なんじゃないかな…。

日本の政治や経済が傾くのも

会社が傾くのも

仕方ないよね。

  

 

ちなみに私個人としては

「答えられない問いがあるとすればそれは自分の知識が足りないから」

だと思ってるので、

 

娘ができた今思うのは、

「うるさい、言うとおりにしなさい」とは絶対言いたくない。

 

こういう実力行使で人を虐げる人はいっぱいいるけど、それにただ従ってるだけでは、いつまでも幸せにはなれないよね。

せっかく論理的で本質的な考えができるのに、それを「勢い」だけの人に潰されるのはあまりにもったいないよなと。

 

だからこそ、ひねり潰されないためのスキルって大事だと思うんです。

言う側は自分のやってる事に矛盾があるとうすうす気づいている時もある

 「理屈は知らない、でも自分が間違っているとは認めたくない」

むきになる人ほど、「自分の主張に無理がある」と実はうすうすわかっていたりします。

こっちのほうが厄介かもしれない。

人間は「我」が入ると頑固になるので…。

 

 

人間には「言葉」があるのに、それを使って解決しようとしない。

自分の無知を棚に上げて、「従えないあなたが悪い」と相手に責任転嫁してる状態。

 

ものすごく卑怯だし理不尽でわがままだなぁ、って思うのですが

それがまかり通ってるのが今の社会。

 

言葉の使い方や自分の主張の理屈がわからないままこうやって平然と人を押しのけてる人が大勢いるんだから、

「生きづらいなぁ」

と思う人が多いのは当たり前だなって思うんです。

 

だからこそ、私は

我慢で済まさない処世術

をつけることがすごく必要だと思います。

 

特に、勢いで押し負けて苦い思いをすることが多い人は。

 

これあれば、「理屈の通らない人をはねのけられるだけの自信」も持てるから

正面切ってぶち当たっても多分負けない。

し、「あーだめだこりゃ」と関係性を切る勇気だって湧いてきます。

「口答えするな」を自分にやってる人もいる

ただ、これが他人だけなら「厄介な奴だ」と離れることもできるはできるんですが。

 

一番問題なのは、あまりにそういう人たちに洗脳されすぎて

自分に対しても「暴力」をふるってる人が多いということ。

 

もしかしてあなたも

 

そうすべきだから

そうあるべきだから

これがフツーだから

 

世間の一般常識を自分に無理やりおしつけていませんか?

 

それに対して少しでも「無理だ」「嫌だ」と思ったりすると

内なる自分や頭の中の誰かが

「役立たずめ!」

「常識知らず!」

「お前は弱い!」

と非難を浴びせかけてくるような気がして。

 

「なんで?」と問いかけると

「うるさい!」「黙ってろ!」

「一人になりたいのか!」「批判されたいのか!」

みたいな暗黙の圧力がかかる感じ。

 

だから常識や世の中のルールに合わせられない自分をいじめるしかできることがなくて苦しんでる

 

追い打ちをかけるように、他人も同じようなことを言ってきたりすると

もうその主張はどれだけ非論理的でも「事実」になっちゃったりする。

 

そんなことになっちゃうと、人って簡単に病んでしまうんですよね。

 

自分で抱えた「間違った主張」に他人の主張(直接じゃなくてもネットで誰かの主張を見たりして)が運悪く重なると

もうどれだけ論理で話をしても耳に入らなくなっちゃって。

 

「私は役立たずなんだ」

「私のことを好いてくれる人なんていないんだ」

「ネガティブな事ばかり考える私は世の中のお荷物なんだ」

 

っていう正直偏りまくった主張も

ネットなら「激しく同意」「そういうやつがいると迷惑」

みたいなごく一部の人間が何気なく書き込んだ偏りまくりの言葉によって

 

「ああ、ほらやっぱりみんなそう思ってるんだ」と事実化されちゃう。

※ちなみにネットで刺激的な言い回しをする人はたいてい、書き込んでる瞬間は余裕がなくてイライラしてます。

本人目の前にしたら絶対言えないであろうきつい主張を書き込んでる瞬間は、まともな精神状況ではないことが多いので、精神的に弱くなってる時はそういう記事をまともに受け止めちゃダメ。

 

 

私が自己否定の真っただ中にいた時も、そんな状態でした。

 

たった1度のミスでひどく落ち込んで

自分で自分の首を締める言葉や記憶を探すのをやめられない。

 

「もう自分には価値なんてないな」

と結論づいたが最後、絶望的な気持ちで1週間はどろどろした気分で過ごす、みたいな。

それしか方法はわからなかったから、なかなか前に踏み出すことができなかったんでしょうね。

 

論理的でない主張は下手すれば暴力だ

幸運にも、強い思い込みをを真っ向から否定してくれる人や知識にたくさん触れて私は立ち直ることができたのだけど

 

今となっては

明確な根拠や筋の通った説明のない主張は全部一度疑っていい

とけっこう本気で思っています。

 

なので

「口答えするな」としか説明できない人の主張は基本的に「信じる価値がない」と思ってます。全力で。

 

相手が世間だろうが逆らえない相手だろうが自分だろうが関係なく。

一度「本当にそうなのかね?」って疑う必要があると思ってて。

 

もちろん自分の疑問が「無知」によるものだってこともありますよ。

ただ、「筋道立ててきちんと説明できない人の言葉を受け入れて傷ついてあげたり従ってあげたりする必要はないよね」って思います。

だって単純に勉強不足なのは相手だもの。

人を説得するには「理屈の通る根拠」と「相手がわかるような説明スキル」が必須だと思ってるし。

 

本当に納得できるように話してもらったら、「ああなるほど」ってすとんと受け入れられるし、それはストレスになるはずもない。

 

「言うこと聞けないから蹴る」

みたいな相手と、そもそもまともに話せないですよ。動物じゃあるまいし。

 

そういう人は「ごめんだけど距離置こう」ってのが私のやり方です。

 

 

自分に対してもそうですよ。

「できない!」「無理!」って言い始めたら

「本当にそう?」「根拠ある?」「過去の前例だけじゃ根拠にならないぞ?」って疑うんです。

 

やったことないものが不可能なら、人類はこんなに文明発達してないし

(文明の進化は不可能への挑戦の結果だから)

 

過去にうまくいってる人の数と自分がうまくいくかどうかは直接関係ないし。

(ダイエットのモニターとかで90%が満足してても、必ず自分が満足するとは限らないでしょ?)

 

過去にできたからできるとか、過去にできなかったからできないとか、

世の中にすごい人は一握りだから自分は凡人だし無理なんだとか。

 

結局確率や前例は「過去のデータ」でしかないんですけどね。

ここ最近何度も来てる「100年に一度の災害」なんてもう、確率に頼る無意味さをがっつり表してるじゃないですか。

 

でも「無理」「できない」って主張を固めるために都合がいいから

「だって今までやったことないし」とか

「うまくいってる人ほとんどいないし」とか 

そういう「一見もっともらしい(けど根拠が足りない)主張」にしがみついちゃったりするんです。

 

私今までさんざんやってきたからわかります。

これやっても、後で満足したこと一度もありません。

今まで通りの「そこそこ」な人生が続くだけ。

 

なんなら、やらない歴が伸びて「私ってダメだなぁ」と思う材料が増えるだけ。

なーんもいいことありませんでした。

 

話を戻すと

ということで「口答えするな」の話からずいぶん横道にそれてしまいましたが

 

まとめると、

・根拠のない主張を「きちんと言葉で説明しない」上に「実力行使で押し付ける」人はずるい

・それに対して無思考で「ははー!」ってしてるといつか心が病んでしまう

・自分を守る、幸せにするために大事なのは「本当にそうなのかね?」と一度疑ってみるということ

という話でした。

 

反骨信むき出しってわけではないけど、私は基本的に「ん?」って思った主張は徹底して疑ってます。笑

もちろん、説明に納得してその主張に賛成することもあるけどね。

 

なんでも鵜呑みにするってのは避けたほうがいいのではないかと思います。

もちろんこうした私の主張も、ね。

 

だからこそ、知識はつけたほうがお得だなって思います*

 


私は昔、自己否定・超ネガティブ思考・人間不信、諦めグセがひどく、どん底ダメダメボロボロの精神状態でした。

しかし、あることをきっかけにそんな状態から脱出することに成功しました。

 

そのおかげで現在は、不安のない、自分の価値観に合った心地よい人生を送っています。

自分で自分を傷つけたり卑下することもありません。

今までの人生で今が一番幸せ、と思える日々がもう3年続いています。

いきもが自責と不安と失望で真っ暗な状態から人生を180度変えた物語はこちら  

 

こうした変化を起こすための第一歩としておすすめしているのが、

5年間毎日本を読み、同時に自己肯定感の高い人達との交流で私が学んだことをつめこんだ無料メルマガです。

人間関係の悩みを解決し、

弱くてだめな自分を克服し、

自分らしく穏やかに快適に生きるためのヒントを無料で配信しています。

詳しくはコチラ

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

HSP内向軽度ADHD 不安と卑屈でいっぱいの人生を心と頭に関する知識で改善。 知るだけで生きやすくなる思考を発信中。 ●刺激少なめゆとり生活 ●ギクシャク関係だった夫と円満化 ●過干渉な母との関係改善 ●人見知り克服 ●信頼・感謝の人間関係 ●自分に合うお仕事発見 ●注意欠如やパニックによる失敗の激減 3度の飯と読書がすき。