こんにちは、いきもです。
今日は
親とのかかわりを考えてたら、
「一つの常識に囚われてると本当の幸せって手に入らないんだな」
ということに気づいたので話をしていきたいと思います。
このタイトルに惹かれて来ていただいた方は
親との関係性に少なからず
悩みを抱えているのではないでしょうか?
私自身も、「毒親」とは言わないまでも
やや問題のある家庭で育ちました。
例えば、
普段は優しくて、風邪引いたり怪我したりすると心配してくれるけど
その一方でこっちはもう大人なのに
「心配だから」「危険だから」
とうんざりするくらいに
私をいろんなことから遠ざけようとしたり
久々に会うと毎回愚痴を時間いっぱい話す割に、
こちらの話は殆ど聞いてくれなかったり。
不意に機嫌が悪くなるので
朝の「おはよう」のときのリアクションをみて
「今日怒ってるな」
「そっとしておくべきだな」
とこちらが見極めてあげなくてはいけなかったり
「お母さんの言うことは絶対」の家庭だったので
「お父さんは最低」といった話を
延々と聞いてあげなくてはいけなかったり
そんなお家でした。苦笑
で、そんな生活をしているとだんだん
「私ってお母さんの操り人形なのかな」
って気分になってくるんですね。
だって、自分で「こうする」と選んだ選択肢はことごとく
「こっちのほうがいい」「こうしなさい、ね?」
と言われて却下されてきたし
万一自分で下した選択が通ってうまく言ってもそれは
「運が良かっただけ」
「たまたま」
で片付けられちゃうし
逆に親の言うとおりにせず失敗すると
「だから言ったのに!」
「あなたはまだ未熟だからわからないのよ」
と言われたりしてましたからね。
ようするに、
親の言う「常識」が自分の常識
になっていたんです。
ちなみに私がこれに気づけたのは
「結婚して家を出てから」
でした。
きっかけは家を出て「新しい常識」に触れ始めたこと
私にとって初めての「新しい常識」は、夫の一言でした。
当時の私は実家から通っていた会社をやめて
彼のもとへ引っ越したので、専業主婦でした。
彼は私に
「働きたければ働けばいいし、働きたくなければ働かなくていいよ」
と言ってくれました。
家を出るときや折に触れて母から言われていた言葉は
女の人っていうのは男の人に合わせて生きていくものなのよ。
それにこれからは共稼ぎの時代だから、落ち着いたら仕事始めなさいね
だったので、夫の言葉に一瞬疑問を感じました。
「え?働かなくていいってどういう事?」と。
もちろん金銭的にすぐ苦しくなるわけではなかったけれど、
共働きのほうがお金は貯まるし、
私も「専業主婦としてだけではいけない」という気持ちもあって
「落ち着いたら働くつもりだよ」
とその場では答えました。
しかし。
一向に「働くための行動」が取れなかったのです。
パートでもアルバイトでも、仕事はいくらでもあったし、
求人情報を見ることだってできました。
家事しかやることがなくて仕事をしていない自分に情けなさを感じたり
夫としか会話をしない日もあって孤独感でいっぱいだったりしたのに。
そんなジレンマを1年ほど抱え続けて、
あっという間に精神的に不安定な状態になってしまいました。
出来ない自分が辛くて情けなくて、
帰宅した夫が食後に一人アニメを見ているのを見ては毎日
「私は家事やるために生きてるんじゃない!」
と悶々としながら皿を洗い、シャワーを浴びながらメソメソ泣く日々。
こんな状態なのは人との関わりがめちゃくちゃ狭いからだ
とわかっているのに。
なのにやっぱり仕事をする気にはなれない。
コミュニティや人との出会いの場に出かける気にもならない。
なんで私こんなに親に振り回されてんの?
今になって思いますが、私がこんな苦しい思いをしたのは
3つの原因がありました。
①わがままを言うことが超苦手だった
②親の常識に完全に染まっていた
③新しい常識を受け入れることができなかった
①わがままを言うことが超苦手だった
私は兄が一人いますが、
その兄が小さい頃はかなり「欲望のまま」に行動するタイプでした。
2番めっていうのは上の子の言動をちゃんとみていますから
必然的に合理的になるんですよね。
結果、妹の私は
兄が大失敗したり叱られたりするところを見ていたので、
「人(主に親 ) のアドバイスを聞かないと失敗するし痛い目にあうんだな」
ということを学習したまま大人になっていました。
②親の常識に完全に染まっていた
お話したとおり、私の親は
「良かれと思って子供をコントロールしたがるタイプ」でした。
そのため大人の目線で
「こうしなさい」「ああしなさい」
と言われた、
それが全て正しいんだ、と信じ込む様になっていたんですね。
なので自分の人生の大事な選択はほぼ
「親がOKを出すかどうか」
に委ねていました。
当時の私の中で、それ以外のものはすべて「失敗」だったんです。
③新しい常識を受け入れることができなかった
その結果、私は彼が言った
「働いても働かなくてもいいよ」
という言葉を信じることが出来ませんでした。
というか、
「働かなくても良いはずないじゃない」
と真っ向から相手の主張を否定していたんですね。
今思えば、そこに本当の私の願望があったというのに。
結局私は、縁あってとある会社の事務として働くことになりました。
母はもちろん喜びました。
「それがいい。そうすることで、収入が増えて将来安泰だから」と。
入社してすぐの頃は仕事ができることに対してのモチベーションもあって
日々充実感を感じていました。
が、それも半年もしないうちにしぼんでしまいました。
もともとあった職種ではなく新規で設立された役割だったので、
職場は私を事務として採用したはいいものの、どう仕事を与えてよいかわからなかったんです。
仕事に慣れるうちに徐々にやることがなくなって、
仕事がマジで何もないことに、上司がむしろ困る状態。
「今日も掃除で終わったな・・・」
という日が何度も有りました。
母に相談しても
「しんどい仕事よりよっぽど楽でいいじゃない!私なんて毎日パートで肉体労働なのにお給料は上がらないし、この前は無理な仕事ばかり押し付けてくる上司がいてetc」
だったので、案の定あまり話も聞いてもらえず。
やりたくもないのにフルタイムで働いて、
本当はしんどいのに家事も一人で抱え込んで、
料理が好きでもないのに食事はすべて手作りしようとしていたし、
重いものを持つのはしんどいけど買い出しに一人で行ったり、
勉強は好きではなかったけど将来のために一人勉強もしていました。
「夫は仕事で疲れているし何かしてくれると思っちゃいけない。そんなのは甘えだ。私は奥さんなんだから家のことは私が完璧にやらなくちゃ。」
母がそう生きてきた背中を見てきたので、迷いもなくそう生きていました。
そうすることが「正しいこと」だと思っていたし。
母は会いに来る度
「うちのお父さんはぜんぜんダメだけど、いきもの旦那さんはいい人だし稼ぎ頭なんだから大事にケアしてあげないとダメよ」
と言ってきました。
でもどれだけ一生懸命尽くしても夫はあまり感謝してくれなかったし、
母も母で
「男なんてそんなもんなのよ」
「疲れてるんだから休ませてあげなさいよ」
「わかってもらおうとするのが無理なこと」
としか言ってくれませんでした。
そしてそれを受け入れ、
なんとも言えない不毛な気分で半年間を過ごしました。
親の常識の外に出たら、一発で幸せになった
その後夫の転職など色々あって今夫の実家に移り住んだわけなのですが
今私がしている仕事は週に3回だけのパート。
母の常識で言えば
「世の共働き世代と比べると頑張ってない、怠けている」
という状態でした。
でもこの生活始めてから、すごく、気持ちが楽になったんです。
夫や周囲の人に対してイライラする事も減ったし、(むしろお互いに愛情深くなったし)
本当は夫は洗濯も掃除も好きだったようで
転職して負担が減ったからと自分から家事をどんどんやってくれるし
夫の家族がものすごく優しくて私の意思を尊重してくれる人たちで
「本当にしたいようにしていいんだ!」って思えるようになったし、
ストレスが減ったせいか持病のアトピーも良くなるし、
「私なんかいなくたって良いんだ」って一人で泣くことはなくなるし、
どうしても苦しくて仕方のなかった早起きがウキウキしてできるようになるし
毎日楽しくてむしろびっくり。
母が言った「将来安泰」とは正反対で
入ってくるお金はこれまでの1/3にもならないし、
周囲の目を気にせずに好きに生きてるだけだというのに。
結局私が苦しんだのは誰のせい?
では、私の生活が幸せいっぱいになったのは
仕事を変えたからでしょうか?
私が母と物理的に離れたからでしょうか?
出会った人とその家族が素敵だったからでしょうか?
もちろんそれもなくはないけど、
仕事を変えたから必ず幸せになるわけじゃないし
母と離れたら苦しまずに済むわけじゃないし
出会った人と家族が良くたってそれ以外の人間関係に悩む可能性は大いにあります。
ではなにが私を変えたのか?
それは「新しい常識を受け入れた」ということ。
もっと具体的に言えば、
自分で常識を「選んだ」ということ。
朱に交われば赤くなる
ミイラ取りがミイラになる
なんて言うように、人は周囲にいる人に影響されて生きています。
その影響を最も受けるのが、家族。
そして何より「親」の言葉です。
親というのは生まれてから長年子供と接してきますから、親の価値観が子に影響を及ぼすのは当然ですね。
でも子供のうちは難しいですが、大人になったら付き合う人って選べるんですよね。
誰と出会ったっていいし、誰の価値観に自分を寄せようとそれは本人の自由。
しかし「親の常識に逆らって生きてはいけない」という常識から抜け出せない人は親と違う常識を受け入れることが出来ません。
なぜなら親の常識が自分を今まで守ってくれたから、この先もずっと守ってくれると思っているから。
親の意見が
「この先もずっとずっと正しいしそう有り続ける」
と思ってしまっているんですね。
でも、それは無理がある主張なのもわかっているんです。
だって、どれだけ自分の親が聡明で間違いを侵さないとしても人は必ず間違えるから。
人のやることに100%なんて存在しないことを本当はわかっているから。
なんなら、今自分に下されている「指示」だって、自分にとって本当に正しいとは限らないとうすうすわかっているから。
なぜそれがわかるのか?
すべての人は「自分のしたいようにしたい」生き物だから。
そしてそれを本当は内心みんなわかっているから。
たとえ親が自分をどれだけ愛していても。
どれだけ幸せになってほしいと思っていても。
「相手の思うように」=「自分のしたい(させたい)ように」
になってしまうから。
それが認められないから、みんな「親の常識」から抜けることが出来ないし、
それが自分にとって「嫌だ」と思うことでも
「自分が間違ってて親が正しいのかな」と思ってしまう理由なんです。
親も、自分も、人間なんです。
誰だって、自分のしたいようにしたいんです。
同じように、相手も自分の思う通りにさせたいんです。
そしてこの「みんな好きに生きたい」という事実が、
本来身につけるべき正しい「常識」なんです。
だから、親とうまく付き合っていくための答えは
「親の常識が完全ではないと知ること」
「自分が心から納得できる意見に触れる時間を増やすこと」。
つまり
「親の要望よりもあなた自身の感情を大事にして」
という意見にどんどん触れることです。
どうしても親の常識から抜けられない人はまず、
「親も自分も人間で、
お互いに相手を自分の思う通りに動かそうとしているから噛み合わないんだ」
という事実を知ることです。
そうすることで、
「親はこう言うけど、本当は自分は納得できない」
というジレンマから抜ける一歩が踏み出せます。
経験則ですが、自分を縛ってる親の常識ってけっこう多いです。
それが苦しくて、「毒親」なんて言葉でも分かるように「親がいけない」と思う人も少なくありません。
でも、繰り返しますが
人はだれでも「自分のしたいようにしたい」生き物。
それが本当の常識であり、確率100%の事実です。
だから親を恨んだり自分を責めるのではなく、
「親も人なら自分も人。願望を相手に押し付けてしまうのはお互いに同じ」
と知ること。
「親がやりたいようにやってるんだからじゃあ自分も自分の生きたいように生きて良いんだ!」
と思える根拠を集めるために学んでいくことが親の常識から抜け出す一番の方法なのではないでしょうか。
私は昔、自己否定・超ネガティブ思考・人間不信、諦めグセがひどく、どん底ダメダメボロボロの精神状態でした。
しかし、あることをきっかけにそんな状態から脱出することに成功しました。
そのおかげで現在は、不安のない、自分の価値観に合った心地よい人生を送っています。
自分で自分を傷つけたり卑下することもありません。
今までの人生で今が一番幸せ、と思える日々がもう3年続いています。
いきもが自責と不安と失望で真っ暗な状態から人生を180度変えた物語はこちら
こうした変化を起こすための第一歩としておすすめしているのが、
5年間毎日本を読み、同時に自己肯定感の高い人達との交流で私が学んだことをつめこんだ無料メルマガです。
人間関係の悩みを解決し、
弱くてだめな自分を克服し、
自分らしく穏やかに快適に生きるためのヒントを無料で配信しています。
コメントを残す