目先のことしか考えられないのはなぜか?

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こんにちは、いきもです。

 

目先のことしか考えないときの自分ってホント嫌になっちゃいますよね。

 

やらなきゃいけないのわかってるんだけど、

つい「楽さ」や「めんどくささ」に流されて

「あー・・・」みたいな。

 

ついつい目先のことにとらわれてしまう、というのは人類共通の悩みではないでしょうか?

 

私も昔は目の前の「大事でないこと」に引きずられて、大事なことをおざなりにしてしまうことがよくありました。

 

スマホみちゃったりyoutubeみちゃったり、

食べ物の誘惑に負けたり

眠気に勝てなかったり。

あとでめちゃめちゃ後悔するんですけどね。やめられませんでした。

 

でも、今は違います。

 

やるべきことはちゃんと達成できるし、

時間を無駄にしてしまったり

人から怒られたり

自己嫌悪することもほぼありません。

 

そんな生活をもう半年くらい継続しています。

 

なんで目先のことに振り回されなくなったのか?

そしてどうしたらそれが継続できるのか?

 

今回はその辺についてお話しします。

エピソード

「あー、もうホントだめだ」

 

俺は絶望していた。

仕事のプレゼンにまったく身が入らない。

 

 

締切は1週間後。

なのに、スライドも資料もまだぜんぜん出来上がっていない。

 

デスクについてはいるものの、

調べ物と評してネットサーフィンをしたり

息抜きと言いながらコーヒーをもうすでに4杯は入れている。

 

ちょっと作ってはみるが、手詰まりになって全部消す。

 

そんな時間を既に2時間以上繰り返している。

 

「やんなきゃ・・・」

「でもやる気しない・・・」

「でも帰ったら、絶対やらない・・・」

 

そうつぶやいて、人気のなくなった職場で一人デスクに突っ伏す。

 

「終電・・・何時だっけ」

そう思いついて電車の時刻を調べると

「23:34」

 

とりあえずあと3時間はある。

せめてここから、なんとかしなくては。

 

 

「おう、まだ残ってたのか?」

 

不意に向こうから声がして、振り返ると部長が出先から帰ってきたようだ。

 

「あ、おかえりなさい。」

「おう」

 

そう言ってコンビニ弁当を広げながら隣に座る部長。

 

「来週のプレゼンか?」

「はい。でもぜんぜん進まなくて・・・。すいません残業減らせって言われてるのに」

「どうせお前のことだからカードはもう切っちゃったんだろ?」

「・・・はい」

「それやられたら言うに言えないじゃないか笑」

「すいません・・・」

 

 

 

「これやるよ」

部長はそういって、 バナナオレのパックをくれた。

 

「ありがとうございます。・・・部長って、こういうの飲むんですね」

「仕事ってのは頭使うからな。甘いものは必須なんだよ。」

 

 

「なんか・・・部長は、いつもすごいですよね」

ポツリと、こぼすように言った。

 

「ん?何が?」

ごはんを生姜焼きで巻いて口に運びながら部長がこちらを見る。

 

「部長はいつも、なんでもかんでもうまいじゃないですか。

 

仕事はいつもバリバリやって、

こうして自分なんかにも配慮してくれるから下からも慕われて、

今度昇進の話しも出てるって聞きました。

 

奥さんも息子さんともすごく仲良さそうだし。」

 

矢継ぎ早にそう言ってから、しまったと思った。

部長にだって、部長の悩みがあるだろうに。

自分の仕事がうまくいかないからって、勝手なことを言い過ぎた。

 

一呼吸おいて、

「うーん、そうかな」

と部長は応え始めた。

 

「俺は俺のわがままを叶えるためにあれこれやってるだけなんだよな」

 

「わがまま?」

 

「うん。仕事できるようになりたいし、社長にも褒められたいし、部下にも慕われたいし、奥さんにも息子にも好かれたいし。そういうのを叶えるために必要だから仕方なくやってる。」

 

「仕方なく、ですか」

 

「まぁ、最初はな。今じゃそれが普通だから、しんどくもなんとも無いんだけどさ」

 

「そういうもんですか」

 

「俺はな。むしろ俺はお前がすごいと思うぞ」

 

「え、自分がですか?」

 

「うん。大抵の人間ってのはな、

目先のことに囚われてること自体に気づけないのさ。

 

だから、ほら見てみろ。お前の同期はみんなさっさと帰っちまってる。

いやまぁ残業減らすって意味では正しいんだけどな。

 

ただ、今の所誰からも資料の仮提出はない。けど明日何か提出されるかってなると、わからん。

 

デートにいってるやつもいれば、居酒屋で酒のんでるやつもいるだろう。

でも、今自分がやらなきゃいけないことはなにかってことと真剣に向き合ったお前だけが、こうしてここに座って悶々としてるわけだろ。

 

考えてもどうしようもない、とほっぽり出すんじゃなくて、時間かけてでも真剣に向き合おうとしてる、俺はその姿勢が気に入ったんだ。

別に残業してるからってわけじゃないぞ。残業はしないほうがいい。」

 

意外だった。

他の奴らは「そんな真面目に考えたってしょうがないだろ」と自分をちょっと馬鹿にして帰っていったのに。

自分でも正直間抜けだとは思ってた。

会社の仕事のために終電間際まで終わるかどうかもわからない仕事をやろうとしてるなんて。

 

でも、部長は「向き合おうとしてることが大事だ」と言ってくれた。

 

「でも・・・この調子じゃ資料が終わる気がしません」

 

「だろうな。だから、こうして頑張ろうとしてるお前にいいことを教えてやるよ」

 

「いいこと?」

 

「やらなきゃいけないことが進まないときってのはな、やり方や目的がわかんないときなんだよ」

 

「やり方・・・目的・・・」

 

「そう。例えば今回のプレゼンだったら、

資料のまとめ方と、このプレゼンをやることになった目的。考えたことあるか?」

 

「無いです・・・」

 

「だよな。そうすると、何をもって正解なのかわからなくなるんだよ。資料のまとめ方もわからんとなると、もう何をどうしたらいいかお手上げだ。

俺だってその状況だったらどうしようもない。」

 

「部長が自分の立場だったら、どうしますか?」

 

「そうだな、まず

<なんのためにこのプレゼンが企画されたのか>ってことをもっかい考え直すだろうな。

 

そんで

<求められてることは何か?>を徹底的に考える。

 

今回のプレゼンの概要について何か書類とかあるだろう?」

 

「これです」

 

「なんて書いてある?」

 

「これまでの経験や体験を通して今後我社がどう進んでいくべきか、その見解を表現、説明するプレゼンテーションを作ってください、だそうです」

 

「つまり、お前たちが参加した研修が果たしてお前たちの考え方をどれくらい成長させたのかってことを相手方は知りたがってるってことだ。」

 

「じゃあ、聞く人の価値観に沿った答を提示するプレゼンが正しい、と?」

 

「評価を得たいとすれば、そういうことになるな。」

 

「なるほど・・・」

 

「お前は人一倍真面目に受けてたから、研修する側がどんなことをいつも言っていたか覚えているはずだ。それに沿ってお前の主張を固めていけばいい。」

 

「でも部長、自分にはそんな器用にプレゼンを作ることは・・・」

 

「さっきも言ったが、やり方がわからないとそうなるのさ。研修の中にプレゼン資料の作り方についても書かれていたろう。

それをもっかい読んで学んでみろ。俺もちょっと聞きかじったが、ちゃんと理解できれば難しいことは何も無いはずだ。」

 

「・・・わかりました。やってみます。」

 

「あとA、お前に必要なのは<とりあえず>だよ」

 

「とりあえず・・・?」

 

「とりあえず、言われたとおりにやってみるのさ。これができるのは時間に余裕がある今取り組めているお前だけだ。

これまでのことを考えると、家に帰ったやつらはおそらく3日前くらいに慌てて手を出し始めるだろう。

そうすると「とりあえず試して、あとから改善させる」っていうやり方ができない。

だからボロボロのプレゼンになる可能性がある。

 

俺だって、1回しか作らずに手直しもしなかったら、めちゃくちゃで穴だらけのプレゼンになるよ。

それが格好悪くて嫌だから、早めに手を付けて少しずつ期限までに直してるだけなのさ。

  

時間にまだ余裕のあるうちに、とりあえずやってみて都度都度直していけば

お前のプレゼンは周囲よりよっぽど高評価が得られるはずだ」

 

「なるほど・・・。とりあえず、部長に言われたとおりにやってみます。」

 

「ん。俺は飯食ったら帰るから。またなんかあれば明日な」

 

「はい、ありがとうございます。」

 

 

 そうして、部長はいちごオレを飲んで帰っていった。

(2本飲むつもりだったのか・・・)

 

自分は残された2時間で、

部長の言った<目的>と<やり方>を調べてみた。

 

「なんだ、全部書いてあるじゃん・・・」

拍子抜けするくらい、内容はすべて過去の研修資料に書いてあった。

 

ゴールが見えて、やり方も分かった。

「たった1週間」だった感覚が、

やることややり方がはっきり見えた今、「まだ1週間もある」になった気がした。

 

 ————-

その後、Aさんは期限内にプレゼン資料を提出し、

発表当日も同期とかなりの差をつけて高い評価を得たそうです。

 

それ以来Aさんが残業をすることはほぼなくなり、仕事もばりばり進められるようになったのだとか。

 

 

さて、今回のお話はいかがでしたでしょうか?

 

私達も日頃、つい目先のことに囚われてしまうことってありますよね。

やらなきゃいけないけど、手を付けられない。

 

そうなったとき必要なのは

<目的>:なんのためにそれをやらなきゃいけないのか?

<やり方>:どうやれば、うまくいくのか、楽にできるのか?

という2つの情報です。

 

この2つのうちどちらかが欠けていると、

私達はなかなか手を付けることができません。

 

<目的>を考えたときに

「何が正しいゴールなのか」「何が達成できたら自分は満足できるのか」

ということを含めて考えると、

比較的ゴールに辿り着きやすくなります。

 

あとは「〇〇のやり方 簡単」といった単語を打ち込んでより良い方法がないか調べていくだけで、結果はずいぶん変わるはず。

 

あなたがもしいま放置しがちなことがあり困っているのなら、

 

もんもんと「できない・・・」と悩むのを一度やめて、

<目的>と<やり方>を改めて調べてみてはいかがでしょうか?

 

 

ちなみに私はこういった

「行動できない自分を行動できる自分に変えるための知識」

を付けてネガティブで卑屈で幸の薄い人生からの脱却を叶えました。

 

今ではこのお話に出てくる「部長」と同じように

仕事も、家庭も、信頼関係もうまくいって、とても順風満帆に過ごすことができています。

 

 

もともと自分に自信がなくて何をやるにも失敗ばかりだった私が、果たしてどうやってそんな転身を叶えたのか?

 

興味のある方はこちらからどうぞ。

あと、目先のことについて「本来見つめるべきはこっちなんじゃないの?」って話ももう一つ記事があるのでよかったらどうぞ。


私は昔、自己否定・超ネガティブ思考・人間不信、諦めグセがひどく、どん底ダメダメボロボロの精神状態でした。

しかし、あることをきっかけにそんな状態から脱出することに成功しました。

 

そのおかげで現在は、不安のない、自分の価値観に合った心地よい人生を送っています。

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ABOUTこの記事をかいた人

HSP内向軽度ADHD 不安と卑屈でいっぱいの人生を心と頭に関する知識で改善。 知るだけで生きやすくなる思考を発信中。 ●刺激少なめゆとり生活 ●ギクシャク関係だった夫と円満化 ●過干渉な母との関係改善 ●人見知り克服 ●信頼・感謝の人間関係 ●自分に合うお仕事発見 ●注意欠如やパニックによる失敗の激減 3度の飯と読書がすき。